不眠症の原因は大きくわけて5つです。さらに女性の場合は女性ホルモンも関係します。改善する為にも原因を知っておきましょう。

不眠症の原因は大きくわけて5つ

不眠症の原因は大きくわけて5つ

多くの人を悩ませている不眠症ですが、皆さんは不眠症の原因については詳しくご存知でしょうか。不眠症の原因は大きくわけて5つ存在しており、それらの原因を取り除かないと、一度治ってもまた不眠症になってしまう可能性があります。

どれだけ効果的な方法で不眠症を改善しても、またすぐにかかってしまうのでは意味がありませんよね。不眠症の原因にはどのようなものがあるのか、それぞれの原因を把握しておき、その原因を取り除くようにしましょう。

ストレスなどの心理学的原因で起こる不眠症(Psychologic)

不眠症の原因は全部で5つのPと呼ばれる場合もあります。この中でももっとも代表的といえるのが、心理学的な原因です。

心理学的な原因はPsychologicとも呼ばれており、悩みがある又はつらいことや緊張を強いられることによって寝付きが悪くなり、眠れなくなるというものです。緊張や不安、日々のストレスなどが原因で身体的な緊張を引き起こしてしまうことで、身体がリラックスできなくなって眠りが妨げられてしまうのです。ストレス社会といわれている今の日本では特に注意するべき原因だといえます。

心理学的な原因による不眠症は、普通は一過性のものです。しかし、場合によっては慢性化してしまうこともあり、慢性化すると精神生理性不眠症になってしまうこともあります。精神生理性不眠症にまでなってしまうと、心理学的原因による不眠症がさらに悪化してしまうことになります。

特に、睡眠や不眠に対する過剰な意識や不安があると、悪化して精神生理性不眠症になる可能性が高くなってしまうので注意しましょう。不眠症に悩んでいる人の中で、最近上手くストレスを発散できていないと感じる人や、ストレスが溜まってきてるかもしれないと思った人は、真っ先に心理学的な原因による不眠症を疑いましょう。

交代勤務など生活環境などが原因で起こる不眠症(Physiologic)

不眠症はストレスだけでなく、体内時計が狂うことによっても引き起こされる場合がありますが、体内時計の乱れが原因の場合は生理学的な原因による不眠症になります。Physioligicとも呼ばれており、不規則な勤務や交代勤務などの生活環境が原因で不眠症が引き起こされてしまいます。

寝室の環境に問題がある場合や、スケジュールが急に変わってしまったとき、シフトの影響などによって、この原因による不眠症になってしまいます。夜に眠る時刻と、朝に起きる時刻が日によってバラバラになると、生理学的な原因による不眠症につながってしまう可能性が高くなるので注意しましょう。

また、生理学的な原因による不眠症は、昼夜逆転だけではありません。海外旅行や出張などによる時差ボケもこの中に含まれています。ライフスタイルが大きく変わると、眠ろうとする機能も低下してしまい、眠る機会が妨げられてしまいます。

概日リズム睡眠障害や時差症候群なども、この原因によって引き起こされてしまうので、覚えておくことをオススメします。最近、何らかの理由で生活リズムが変わってから不眠症に悩まされるようになった人や、就寝時間と起床時間がバラバラになっていると思い当たる人は、生理学的な原因による不眠症を真っ先に疑いましょう。

ニコチン、カフェイン、アルコールなど薬理学的原因で起こる不眠症(Pharmacologic)

眠りを妨げてしまう作用がある成分として、カフェインやニコチン、アルコールなどがありますよね。また、何らかの医薬品や治療薬を服用している場合、その薬が原因になって不眠症を引き起こしてしまっている場合もあります。何らかの成分や医薬品によって不眠症が引き起こされている場合、その原因は薬理学的原因に分類されます。

薬理学的原因は、英語だとPharmacologicと書きます。不眠症を引き起こしてしまう可能性がある医薬品の中で、代表的といえるのが抗がん剤や自律神経または中枢神経に働く薬、ステロイドなどがあります。

また、飲酒や喫煙の習慣や、カフェインを摂取する習慣がある場合、薬理学的原因による不眠症になってしまう可能性が高くなります。最近は忙しい人も増えてきているので、ドリンク剤を飲む人も多いと思いますが、ドリンク剤にはカフェインが多く含まれているので注意しなくてはなりません。アルコールやタバコなどの嗜好品も、この原因による不眠症を引き起こしてしまいやすくするので、これらの嗜好品を好んでいる人は特に注意が必要です。

飲酒や喫煙を好んでいる、何かの医薬品や治療薬を飲んでいる状態で不眠症になってしまったときは、薬理学的原因による不眠症の可能性を考えましょう。

うつ病など精神の疾患が原因で起こる不眠症(Psychiatric)

不眠症は医薬品や環境、生活リズムの乱れで引き起こされるもの以外にも、何らかの精神疾患が原因となって引き起こされるものもあります。これが5つのPの中で、3つめのPにあたる精神医学的な原因になります。英語ではPsychiatricと書かれ、既にうつ病などの精神疾患にかかっている人の間でよくある不眠症の原因となっています。

慢性的な不眠症の場合、3分の1から半数は、何らかの精神医学的な疾患を持っているともいわれています。精神疾患の発症にともなって、興奮状態が続いたり、幻覚や妄想を抱いたりするようになってしまうことで眠れない状態になるというもので、不安障害による不眠症もこの原因に分類されます。

また、この原因に繋がってしまう精神疾患はうつ病や不安障害だけでなく、統合失調症や双極性障害なども含まれているので注意が必要です。うつ病や双極性障害が原因になっている場合は中途覚醒や早朝覚醒が多く、不安障害なら不眠恐怖による入眠障害が多いなど、ある程度傾向があります。

精神医学的な原因による不眠症は、生活習慣改善などの努力だけでは効果が現れにくいという一面があります。そのため、余計に不安感や抑うつ感が増してしまい、ますます眠れなくなるといった悪循環に陥りがちなので、特に注意が必要です。